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農林省

のうりんしょう

解説
1925年(大正14年)3月30日公布の勅令第38号に基づき、農商務省が廃止され、農林省と商工省が新設された。農林行政が商工行政の影に隠れ農業政策に不徹底が生じると主張する農業団体の要請に応えるものであった。農商務省からは「農務局」・「畜産局」・「水産局」・「山林局」が引き継がれ、1932年6月に農務局より「米穀部」・「蚕糸局」が独立して新設された。1930(昭和5)年には農務局から「経済更生部」が外局として独立した。1936(昭和11)年には外局として「馬政局」が設置された。1941(昭和16)年には「農務局」・「畜産局」・「経済更生部」・「米穀局」・「臨時農村対策部」が廃止され、代わって「総務局」・「農政局」・「食品局」・「食糧管理局」が置かれた。1943(昭和18)年には、商工省の「繊維局」・「物価局」・「総務局」の一部を受け入れて「農商省」と改称された。終戦直後の1945(昭和20)年8月26日に公布された勅令第483号により、農商省から「物価局」・「繊維局」が商工省に移管される形で農林省として改編された。戦中期の農商省の部局のうち、「生活物資局」が「食品局」に改められたほか、「蚕糸局」が新設された。同年10月25日には「資材局」が廃止され、また「馬政局」が「畜産局」に改められるとともに「開拓局」が新設された。その後、外局として「食糧庁」・「林野庁」・「水産庁」が置かれた。1978年に至り、ソ連との漁業交渉において水産行政を重視する姿勢を示す目的などもあり、「農林水産省」に改称された。
参考資料
伊藤隆監修・百瀬孝著『事典 昭和戦前期の日本 制度と実態』吉川弘文館、1990年、132頁。百瀬孝『事典 昭和戦後期の日本』吉川弘文館、2005年、241頁。
基本語(日本語)
農林省
基本語(英語)
Ministry of Agriculture and Forestry
関連語
商工省帝国農会農商省農商務省
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