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関東長官

かんとうちょうかん

解説
1919(大正8年)4月に関東都督府が廃され、関東庁官制(勅令94号)により関東庁が設置された。関東長官はその長官(親任官)であり、関東都督府と比較すると、関東軍司令官が分離されたために軍権を持たぬものの、関東庁に関する諸般の政務を統理し文官が任用可能であった。関東長官は関東州を管轄し、南満洲の鉄道線路の警務上の取締り、満鉄の業務監督を行った。総理大臣の監督を受け、渉外事項については外務大臣の監督下にあった。初代関東長官は外交官出身の林権助であり、その後も特定の省庁に限られない官僚出身者、議員経験者といった文官が務めたが、満洲事変勃発後の1932年8月からは陸軍軍人が関東軍司令官及び在満洲国大使と兼任するようになる。1934年12月の関東局官制(勅令第348号)によって関東庁は廃止され、在満洲国大使館内の関東局ならびに関東州庁が設置され、関東局の事務は満洲国駐箚特命全権大使が統理し、それを補佐し局務を総理する総長(勅任官)も置かれた。
参考資料
Ref: A03021183400, A03021962600関東庁『関東庁施政二十年史』(1926年)、21-22頁『官報』第1683号、1932年8月9日、221頁。
基本語(日本語)
関東長官
基本語(英語)
Director-General of Kwantung
関連語
林権助山縣伊三郎伊集院彦吉児玉秀雄木下謙次郎太田政弘塚本清治山岡萬之助武藤信義菱刈隆
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