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中枢院

ちゅうすういん

解説
朝鮮総督府に設置された諮詢機関。朝鮮総督府の成立に伴い、1910年9月30日の「朝鮮総督府中枢院官制」により中枢院は成立した。韓国政府時代の中枢院(内閣の諮詢機関)を、組織として引き継いだ。中枢院は朝鮮総督に直隷し、総督の諮詢に応じる機関と定められた。設置当初は、議長・副議長・顧問(15人)・賛議(20人)・副賛議(25人)と、書記官長・書記官・通訳官・属が置かれた。議長は、朝鮮総督府政務総監が兼任し、書記官長などは、朝鮮総督府高等官が兼任した。当初、会議(「院議」)には、顧問・賛議・副賛議が参加するが、議決権があるのは顧問だけであった。顧問と賛議が勅任待遇、副賛議が奏任待遇であった。1915年には、諮詢機能に加えて、朝鮮総督の命を受け旧慣と制度に関する調査をおこなうことが可能となった。1921年には、「賛議」が「参議」と改称され、議決権が付与された。副議長・顧問・賛議(参議)・副賛議には、朝鮮人が任命された。
参考資料
官制については、A03020866800、A03020927300、A03021034800、A03021323100、A03021455500、A03021530500、A03022766400、A03022878500を参照。『朝鮮総督府施政年報(第二次韓国施政年報 明治41年)』(A06032014800)
基本語(日本語)
中枢院
基本語(英語)
Central Advisory Council
関連語
中枢院官制
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このページのURL
https://www.jacar.archives.go.jp/das/term/00001857


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