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在ウラジオストク貿易事務官

ざいうらじおすとくぼうえきじむかん

解説
ロシア側へは、貿易事務官はコンメンルシャル、エセント(コマーシャル・エージェント)であると説明され、貿易事務官は商業・貿易に関する事務のみを取り扱うものとされた。しかし、日本の外務省はその業務として、ウラジオストク在留日本人の貿易周旋事務、輸入物品の調査、日本製品の市場調査、貿易実況調査に加え、在留日本人の身分・職業・渡航目的等の調査・記録を想定しており、領事業務を担うことを前提としていた。ロシアの在東京弁理公使は貿易事務官について、公然官吏の性質を有する者ではなく、ただ日本人とロシア地方官の間に立ち、万事を取り扱う者という曖昧な表現をしており、双方の妥協が成立していたものと思われる。貿易事務官の待遇については、もともと特設の官職であったため外務省の職制中には記載されていなかったが、勤務上は領事と同様であるため、1882年7月12日に貿易事務官の俸給が正式に定められた。
参考資料
外務省記録局編『外務省沿革略誌』1889年、32頁。「(1.)露国浦潮港ヘ貿易事務トシテ瀬脇壽人赴任ノ件.明治九年」(アジ歴Ref:B16080263600)。原暉之『ウラジオストク物語』三省堂、1998年、160頁。
基本語(日本語)
在ウラジオストク貿易事務官
基本語(英語)
Japanese Commercial Agent in Vladivostok
同義語
在浦潮貿易事務官在浦潮港日本貿易事務官浦潮斯徳日本貿易事務官露領浦潮港駐箚日本貿易事務官
関連語
在ウラジオストク貿易事務館
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https://www.jacar.archives.go.jp/das/term/00003290


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