アジア歴史資料センター

文字サイズ

標準

拡大

Language

English

辞書検索(用語詳細)

この辞書データを使ってアジ歴のデータベースを検索します。

南洋庁長官

なんようちょうちょうかん

解説
南洋庁長官は日本が委任統治領とした南洋群島の最高行政責任者。1922年3月31日「南洋庁官制」で内務省管轄のもと南洋庁が設置されると、勅任官で内閣総理大臣の指揮監督を受ける長官が南洋庁の行政組織を統括した。初代長官は軍政期最後の民政部長を務めた手塚敏郎が就任した。長官の下に官房、内務部、拓殖部、交通部を置き、長官は政務を管理。郵便、司法、関税などの事務については、各所轄大臣の監督を受けた。また、長官はサイパン、ヤップ、パラオ、トラック、ポナペ、ヤルートの6支庁長を指揮監督した。1929年6月に拓務省が発足すると、長官の指揮監督は同年月の南洋庁官制改正で内閣総理大臣から拓務大臣へ変更。1942年11月に大東亜省が発足すると大東亜大臣に変わった。1945年8月日本敗戦に伴い大東亜省は解体。南洋庁は外務省に移管され、長官は1946年2月26日にパラオを引き揚げた。
参考資料
南洋庁官制勅令107号については、A01200215900、1-41頁。「朕枢密顧問ノ諮詢ヲ経テ南洋庁官制中改正ノ件ヲ裁可シ並ニ之ヲ公布セシム」、南洋庁勅令第162号、1929年6月8日(『官報』第732号、1929年6月10日)「朕行政簡素化実施及大東亜省設置ノ為ニスル高等官官等棒給令中改正ノ件ヲ裁可シ並ニ之ヲ公布セシム」、南洋庁勅令第716号、1942年11月1日(『官報』号外、1942年11月1日)山崎丹照著『外地統治機構の研究』高山書院、1943年、296-305頁。南洋庁長官官房編「南洋庁施政十年史」南洋庁長官官房、1932年、46-52頁。
基本語(日本語)
南洋庁長官
基本語(英語)
Governor-General, Territorial Government of the South Seas
同義語
南洋長官
関連語
南洋庁手塚敏郎横田郷助堀口満貞田原和男松田正之林壽夫北島謙次郎近藤駿介細萱戌子郎
表記ゆれ
南洋廳長官
上位カテゴリ
このページのURL
https://www.jacar.archives.go.jp/das/term/00003053


PAGE TOP