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蕃地事務都督

ばんちじむととく

解説
蕃地事務都督とは、台湾出兵を指揮する役職である。明治六年政変後の台湾領有議論を受けて、1874年4月4日、「台湾生蕃処置取調」を命じられていた西郷従道が台湾蕃地事務都督に任じられた。都督には出兵に関わる全権が委任され、台湾処分について武力制圧・開化興起を目的と定めた「特諭」が示された。この特諭に基づき、同日、事務機関である蕃地事務局が設置された。
参考資料
「台湾出兵」(藤村道生執筆)国史大辞典編集委員会編『国史大辞典 8巻』吉川弘文館、1987年、925頁。勝田政治「大久保利通と台湾出兵」(『人文学会紀要』34、2001年、1~15頁)。後藤新「明治七年台湾出兵の一考察」(『法学政治学論究』60、2004年、323~355頁)。「単行書・太政官沿革志三十六」(アジ歴Ref:A04017232400)。「単行書・処蕃始末・甲戌四月之一・第五冊」(アジ歴Ref:A03030104300)。
基本語(日本語)
蕃地事務都督
基本語(英語)
Governor-General for Taiwan's Aborigine Territories
同義語
台湾事務都督ホルモサ事務都督ホルモサ都督生蕃事務都督生蕃地方事務都督
関連語
台湾一件西郷従道蕃地事務局
表記ゆれ
蕃事務都督
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