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関東都督

かんとうととく

解説
関東都督は、1906(明治39)年8月の関東都督府官制(勅令第196号)によって関東都督府とともに設置された。関東都督は、関東州の監督のみならず南満洲における鉄道・線路の保護及び取締、南満洲鉄道会社の業務の監視を担当した。関東都督は親任であり、陸軍大将または中将が任じられ、軍隊指揮権を持ち、外務大臣の監督を受けながら諸般の政務を統理した。都督は外交に関する事項まで行い、文官に対する懲戒権も持っており、その権力は広範かつ強いものだった。1910(明治43)年6月の都督府官制改正により、外交に関する事項を除き、都督の指揮権は外務大臣から総理大臣に移行した。しかし1913(大正2)年6月、反軍感情を背景に再び指揮権は外務大臣に再統合され、さらに1917(大正6)年7月、外交に関する事項を除く指揮権は総理大臣に戻された。1919(大正8)年4月の勅令第94号で関東都督府は廃止され、関東庁と関東軍を分立させ、関東庁の長官には文官が就任できるようになった。
参考資料
「日本法令索引」A03020966800, A01200130900, A03021101300, A03021183400柳生正文「関東都督府官制の改革と関東軍の独立――原敬内閣と対満洲行政機構改革問題」(『駒沢史学』第35号、1986年)
基本語(日本語)
関東都督
基本語(英語)
Governor-General of Kwantung
関連語
関東都督子爵大島義昌関東都督府関東都督府官制関東都督陸軍大将子爵大島義昌関東都督陸軍大將子爵大島義昌大島関東都督大島義昌
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