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臨時台湾燈標建設部

りんじたいわんとうひょうけんせつぶ

解説
臨時台湾燈標建設部は、1895年6月24日公布の官制(勅令第90号)により陸軍大臣の監督下に設置された。その業務は「台湾島ニ交通スヘキ航路ノ燈標建設工事」を管掌することと規程された。同部には部長1名が置かれ、勅任ないしは奏任、陸軍将官もしくは陸軍工兵大佐が充てられることとされ、兒玉源一郎が任命された。その他、同部には事務官2名、技師2名、書記16名、技手18名の職員が置かれた。臨時台湾燈標建設部は、日本から台湾への航路確立のため、1896年11月から1897年2月にかけて釣掛崎灯台(鹿児島)・屋久島灯台・曽津高埼灯台(奄美大島)・伊江島灯台・先原埼灯台(沖縄)・津堅島灯台(沖縄)・鼻頭角灯台(台湾)・富基角灯台(台湾)を竣工させた。なお、臨時台湾燈標建設部の設置と同時に、鹿児島から台湾への海底電線布設のため、臨時台湾電信建設部も設置された。両部は「臨時台湾電信燈標建設部」と総称されることもあり、いずれの部長も兒玉源太郎が務めた。臨時台湾燈標建設部は、1897年3月22日公布の官制(勅令第41号)に基づき同年3月31日に廃止となった。
参考資料
「臨時台湾燈標建設部官制」勅令第90号(アジ歴Ref:A03020203900)。「臨時台湾燈標建設部官制廃止」勅令第41号(アジ歴Ref:A03020278300)。陸軍省編『臨時台湾電信燈標建設部報告』1898年。
基本語(日本語)
臨時台湾燈標建設部
基本語(英語)
Ad Hoc Taiwan Lighthouse Construction Department
関連語
臨時台湾電信建設部臨時台湾電信燈標建設部兒玉源太郎石橋絢彦竹田関太郎
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