国立公文書館アジア歴史資料センター

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]大東亜戦争関係一件　戦時中ノ重要国策決定文書集　※連絡会議決定事項を重点に編纂してあり　内容目次　一、戦争ノ推移ニ伴フ対蘭印戦争指導要領（昭一六．一二．一三．　連絡会議決定）　二、情勢ノ推移ニ基ク対重慶崩壊工作ニ関スル件（昭一六．一二．二四．　〃　）　三、南方占領地帰属ニ関スル思想調整ノ腹案（昭一六．一二．一九　〃　）　比島ノ取扱ニ関スル件（昭一七．一．七．）　四、情勢ノ進展ニ伴フ当面ノ施策ニ関スル件（昭一七．一．一〇．　〃　）　五、総理大臣施政演説中対外処理方針ノ件（昭和一七．一．一四　〃　）　六、占領地軍政実施ニ伴フ第三回権益処理要綱（昭一七．一．二〇．　連絡会議決定）　七、「在支接収適正権益ト国民政府トノ調整ニ関スル件」（昭一七．一．二〇　〃　）　八、対蘭領「チモール」作戦ニ伴フ対蘭外交措置ノ件（昭一七．一．二六．　〃案）　九、東條内閣総理大臣議会演説原稿集（昭和一七．二．一二．）　十、華僑対策要綱（昭一七．二．一四．　連絡会議決定）　十一、地名変更ノ件（昭一七．二．一四．　〃案）　十二、占領地ニ於テ敵側ニ押収セラレアリシ枢軸国（人）ノ権益処理ノ件（昭一七．二．一六．　連絡会議決定）　十三、「タイ」国ノ国民政府承認ニ伴フ施策ニ関スル件　十四、速ニ英ヲ屈服セシメ、米ノ戦意ヲ放棄セシムル為、規定計画ノ遂行ノミヲ以テ充分トスヘキヤ（昭一七．二．二五．　〃案）　十五、今後採ルベキ戦争指導ノ大綱（昭一七．三．七．　連絡会議決定）　一六、船腹ノ現状並ニ之カ増強対策（昭一七．三．七．　〃　）　十七、世界情勢判断（昭一七．三．七　〃案）　十八、十七年度国内及共栄圏ニ対スル燃料配給ノ件（昭一七．三．九　連絡会議決定）　十九、石油配分ノ件（昭一七．三．九．　連絡会議決定）　二十、初期作戦ノ実績ハ予定計画ニ対比シ軍事的政治的経済的ニ如何ナル差異アリシヤ（昭一七．三．一一．　〃　）二十一、時局ニ伴フ猶太人対策（昭一七．七．二五．　〃　）　二十三、印度及「アラビア」ニ関スル日独伊三国共同宣言ニ干スル件（連絡会議了解案）　二十四、戦時主要物資ノ需給概況　二十五、戦時行政特例法（法律第七十五号）　二十六、戦時行政職権特例（勅令第百三十三号）　二十七、行政査察規程（勅令第百三十五号）　二十八、大東亜政略指導大綱（昭十八．五．二十九．連絡会議、〃〃三十一．御前会議決定）

作成年月日昭和１６年～昭和１９年
組織歴外務省

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[レファレンスコード]B02032970500

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件名１．戦争ノ推移ニ伴フ対オランダ領インド戦争指導要領（昭一六、一二、一三連絡会議決定）

[規模]3

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]戦争ノ推移ニ伴フ対問印象争指導要領昭和一六、一二、一三連絡会議決定情勢ノ進展ヲ考慮シ左記ニ準拠シ成ルヘク武力ヲ行使スルコトナク既定計画ニ基ク進駐ノ目的ヲ達成スル如ク施策スルニ努ム左記一、蘭印政庁ニ対シ概ネ左記條件ヲ以テ適宜本年末ヲ目途トシテ交渉ヲ行フニ努ム 1.蘭印ハ帝国ニ対シ一切ノ敵対行為ヲ放棄シ帝国軍隊ノ蘭印要域ニ対スル進駐ニ伴フ紛争防止竝諸施設及資源破壊防止ノ措置ヲ実行ス 2.帝国ハ蘭印ノ現存行政機構ヲ尊重シ且一切ノ住民ノ生命財産ヲ厳ニ保護ス二、作戦ハ交渉ノ推移ニ拘ラス既定計画ニ拠リ之ヲ遂行ス但シ交渉成立セハ武力ヲ行便スルコトナク進駐スルモノトス三、本交渉間和蘭ト戦争状態ニ入レル旨ノ声名ヲ行ハス　四、本交渉ニ際シテハ将来ニ於ケル蘭印ノ帰属其ノ他ノ取扱ニ就テハ触レサルモノトス　「了」　30部ノ内第8号　戦争ノ推移ニ伴フ対蘭印戦争指導要領（案）　昭和一六、一二、一三　連絡会議決定案　情勢ノ進展ヲ考慮シ成ルヘク武力ヲ公使スルキオトナク左記ニ準拠シ規定計画ニ基ク進駐ノ目的ヲ達成ル如ク努ム　左記

作成年月日昭和１６年１２月１３日
組織歴大本営政府連絡会議

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[レファレンスコード]B02032970600

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件名２．情勢ノ推移ニ基ク対重慶崩壊工作ニ関スル件（昭一六、一二、二四連絡会議決定）

[規模]5

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]二〇部ノ内第一〇号昭一六、一二、一九連絡会議決定案情勢ノ推移ニ基ク対重慶崩壊工作ニ関スル件情勢ノ推移ヲ利導シ対重慶施策ヲ強化シ可及的速カニ重慶政灌ノ分裂崩壊ヲ図ル之カ為一、重慶政権ヲ崩壊セシムル為彼ノ致命部ニ対スル強圧ニ伴ヒ第一段階トシテ先ツ速カニ対重慶諜報工作ヲ開始ス但シ右工作ハ諜報路線ノ設定ニ止メ其ノ他ニハ一切触レサルモノトス右対重慶諜報工作ハ大本営陸軍部之ニ任シ関係各機関之ニ協力ス二、諜報工作ヨリ崩壊工作ヘノ転換ノ時機及方法ハ大本営政府連絡会議ニ於テ決定シ爾後ノ工作ヲ統一実施ス (註)対重慶崩壊工作ニ当リテハ勉メテ国民政府ヲ活用シ之ニ無益ナル動揺刺戦ヲ与ヘサル如ク考慮ス　四部ノ内第三号　情勢ノ推移ニ基ク対重慶崩壊工作ニ関スル件

作成年月日昭和１６年１２月１９日
組織歴大本営政府連絡会議

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[レファレンスコード]B02032970700

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件名３．南方占領地帰属ニ関スル思想調整ノ腹案（昭一六、一二、一九連絡会議決定）

[規模]5

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]八部ノ内第四号　東亜（米）局長南方占領地帰属ニ関スル思想調整ノ腹案昭和一六、一二、一九連絡会議懇談案占領地将来ノ帰属ハ差シ当リ左記ノ如ク予定シ中央ニ於ケル諸施策ノ準拠タラシム但シ状勢ノ推移ニ応ジ之ヲ変更スルコトアリ尚本腹案ハ厳ニ機密ヲ保持シ別ニ定ムル時機迄ハ現地ニ示達セズ且占領地官民ニモ言質ヲ与ヘザルモノトス左記一、帝国領土トスベキ地域香港（九龍半島ノ租借ハ一応之ヲ継承ス）直轄領トス外務省ハ次ノ件挿入ヲ希望ス「支那トノ関係ハ別ニ定ム」英領馬来海峡殖民地及星港前面ノ蘭領島嶼ハ直轄領　馬来各州ハ保護領トス「アンダマン」及「ニコバル」各諸島　直轄領トス「スマトラ」及同附属諸島保護領（一部ハ直轄領）トス　「ボルネオ」　保護領（一部ハ直轄領）トス　「セレベス」　保護領トス　「ニユーギニヤ」諸島（「ニユーギニヤ」、「ビスマーク」、「ソロモン」各諸島及「ハルマヘラ」「チモール」連結線以東ノ蘭領）ハ直轄領トス　「ナウル」及「オウシヤン」島ハ直轄領トス　瓦無島　外務省ハ次ノ件挿入ヲ希望ス　「編入ノ方法ハ慎重ニ之ヲ考慮ス」　直轄領トス　二、「ジヤバ」及附属諸島　独立セシム　但シ帝国ノ強度保護下ニ置キ軍事ハ帝国之ヲ管掌シ外交及経済ハ帝国之ニ干与ス　三、「ビルマ」　独立セシム　但シ帝国ノ保護下ニ置キ軍事ハ帝国之ヲ管掌シ外交経済ハ緊密ニ提携ス　四、比島　現地域ヲ以テ独立セシム　但シ海軍ヲ有セシメズ所要ノ治安軍ヲ保持セシム　備考　（一）仏印ハ当分ノ間現状ノ儘トシ将来仏本国ヨリ切リ離シ帝国ノ強度保護下ニ独立セシムル如ク努ム　（二）泰ハ其ノ独立ヲ尊重シ失地恢復ニ関シテハ必要ニ応ジ考慮ス　（三）インド、豪洲、「ニユージランド」及太平洋上ノ諸島嶼ノ処理ニ関シテハ情勢ノ推移ニ応ジ別ニ之ヲ定ム　（四）太平洋ニ於ケル旧獨領ニ関シテハ日独伊三国同盟附属交換公文ニ鑑ミ適時独逸ト交渉シ帝国領土ト為スコトヲ承認セシム　（終）　南方占領地帰属腹案　連絡会議決定案

作成年月日昭和１６年１２月１９日
組織歴大本営政府連絡会議／／外務省

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[レファレンスコード]B02032970800

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件名フィリピン取扱ニ関スル件（昭一七、一、七）

[規模]2

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]比島ノ取扱ニ関スル件昭和一七、一、七　再回東亜局長比島ハ米国ノ羈絆ヨリ解放シ将来現地域ヲ以テ大東亜ノ一圏トシテ独立セルムルモノトス帝国ノ爾後ノ戦争遂行特ニ対中立国施策ヲ容易ナラシムル為右ヲ速ニ中外ニ声明ス「註」独立ニ関スル細部ハ別ニ定ム　（本件ハ別添総理演説案決定ノ中ニ含マレ右決定ニ依リ確定セルモノト認　○本案ノ利　１．帝国ノ戦争目的カ侵略ニアラスシテ道義ニ基ク新秩序ノ建設ニ在ルヲ明ニシ之ニ依リ（イ）対中立国（西、葡、伯、亜、智等）施策ヲ容易ナラシム（路）抗日支那民族ヲ覚醒セシム（ハ）米国民ノ対日戦意ヲ弱化セシム（二）「ビルマ」印度等ノ独立運動ヲ助成ス　２．外相会議開催中ノ好機ニ投ス　○本案ノ不利　１．対米媾和ヲ困難ナラシムルコトアリ　２．蘭印等南方占領地民族ノ独立機運ヲ刺激シ之カ処理ヲ困難ナラシム

作成年月日昭和１７年１月７日
組織歴陸軍／／外務省

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[レファレンスコード]B02032970900

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件名４．情勢ノ進展ニ伴フ当面ノ施策ニ関スル件（昭一七、一、一〇連絡会議決定）

[規模]5

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]昭和十七年一月十日連絡会議決定情勢ノ進展ニ伴フ当面ノ施策ニ関スル件情勢ノ進展ニ伴ヒ昭和十六年十一月十三日決定「対米英蘭蒋戦争終末促進ニ関スル腹案」ニ基キ差当リ左記施策ヲ強化ス一、米英等ノ敵国米英等ノ敵国ニ対シテハ国内ニ厭戦気分ヲ醞醸シ以テ継戦意志ヲ喪失セシムルニ努ム之カ為特ニ作戦ト呼応シ各種宣伝ヲ強化ス二、印度英米トノ交通遮断竝ニ対英協力ノ拒否及反英運動ノ積極化ヲ目標トシ作戦ノ進展ニ伴ヒ逐次施策ヲ強化ス本施策ハ大本営之ニ任シ関係各機関之ニ協力ス三、濠洲(「ニュージーランド」ヲ含ム) 南方作戦ノ進捗、英米トノ交通遮断等対濠重圧ノ態勢ヲ強化シツツ濠洲ヲ英米ノ覊絆ヨリ離脱セシムルニ努ム　本施策ハ大本営之ニ任シ関係各機関之ニ協力ス　四、南米諸国　南米諸国ニ対シテハ此等諸国ヲシテ実質的ニ中立ヲ維持セシメ、為シ得レハ枢軸国側ニ接近セシムルヲ目標トシ工作ノ重点ヲ「アルゼンチン」、「ブラジル」及「チリ」ノ三国ニ置ク之カ為「スペイン」、「ポルトガル」及羅馬法王庁ヲモ利用ス　五、蘇連　日蘇間ノ静謐ヲ保持スルト共ニ蘇連ヲ米英トノ連繋ノ強化ヲ阻止シ為シ得レハ之ヲ離間スルニ努ム　六、泰国　日泰両国軍ノ共同作戦ヲ必要トスル時期ニ至ラハ米英ニ対シ宣戦セシム　註　（一）第一項及第四項ニ関シテハ特ニ独伊ト密ニ提携施策スルモノトス　（二）本施策ハ現下ノ作戦ニ即応セシムルモノトシ之カ実施ニ関スル大綱ハ連絡会議ノ了解ヲ経ルモノトス　（三）印度及濠州ニ対スル最後的処理ニ際シテハ別ニ定ム

作成年月日昭和１７年１月１０日
組織歴大本営政府連絡会議

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[レファレンスコード]B02032971000

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件名５．総理大臣施政演説中対外処理方針ノ件（昭一七、一、一四連絡会議決定）

[規模]3

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]総理大臣施政演説中対外処理方針ノ件案昭和十七、一、一四　連絡会議決定首題ノ件ニ関シ別紙ノ要旨ノ内容ヲ包含スルコトトス一、大東亜戦争開始以来、皇軍ノ嚮フ所敵ナク到ル処常ニ赫々タル戦捷ヲ収メ短時日ノ内ニ既ニ大東亜ニ於ケル敵ノ要衝ノ大部分ヲ覆滅シ、重慶政権ニ対シテモ亦益々圧迫ヲ強化シ又北辺ノ守リ磐石ノ安キニ在リ威武ヲ中外ニ宣揚シツツアリマスルコトハ誠ニ御同慶ノ至リデアリマス二、大東亜ノ建設ニ当リマシテハ大東亜防衛ノ為必要ナル地域及必要ナル事項ニ関シテ、帝国自ラ之ヲ確保措置シ其ノ他ノ地域及事項ニ関シテハ各民族ノ伝統、文化等ニ応ジ各民族ヲシテ各々其ノ本性ヲ発揮セシメ戦局ノ進展ニ伴ヒ夫レ夫レ適応ノ処置ニ出ヅル考デアリマス　帝国陸海軍ハ既ニ香港ヲ占領シ比島ノ大部分ヲ確保シ又馬来半島ノ大部分を制圧シ更ニ最近ニ至リマシテハ蘭印ノ要衝ノ一部ヲ占拠スルニ至ツタノデアリマス此等諸地域ノ内香港及馬来半島ハ多年英国ノ領土デアリ且東亜禍乱ノ基地デアリマシタ事実ニ鑑ミ帝国ハ之ヲ確保シテ之ヲ以テ大東亜防衛ノ拠点タラシメントスルノデアリマス　而シテ比島ニカンシマシテハ将来同島ノ民衆ニシテ帝国ノ真意ヲ解シ東亜新秩序ノ一翼トシテ協力シ来ルニ於テハ帝国ハ欣然トシテ之ニ独立ノ栄誉ヲ与ヘントスルモノデアリマス　尚、ビルマ等ニ就キマシテモ帝国ノ企図スル所ハ之ニ異ナル所ガナイノデアリマス　斯クシテ帝国ハ東亜諸民族ガ帝国ノ此ノ公正ナル意図ヲ真ニ了解シ速ニ積極的ニ此ノ大建設事業ニ参加シ来ランコトヲ希望シ且確信スルモノデアリマス　濠州蘭印ニ関シテハ今ノ態度ヲ改メサル限リ徹底的強圧ヲ加フルモ其ノ＠＠ト発展等ニ付テハ十分理解ヲ以テ協力ヲ＠マサルモノナリ　三、重慶政権ガ飽クマデ無意義ノ抗戦ヲ継続セントスルカ如キハ誠ニ遺憾ニ堪ヘナイモノデアリマシテ帝国トシテ愈々之ガ徹底的制圧ヲ加フルハ素ヨリデアリマス帝国トシテハ此ノ際支那四億ノ民ガ悉ク従来ノ米英依存ノ旧套ニ捉ハレズ此ノ世界的情勢ノ大変換ニ大局的視野ヲ指向シ欣然トシテ大東亜諸民族ト行動ヲ共ニセンコトヲ希望スルモノデアリマス　四、大東亜戦争ノ完遂及大東亜ノ建設ニ対シ之ガ阻止妨碍ヲ企図スルモノアルニ於テハ帝国ハ之ガ徹底的制圧ヲ断行スルモノデアリマシテ阻止妨碍ノ方途ノ如何ニ拘ラズ将又其ノ地域ノ如何ヲ問ハズ敢然トシテ之ガ打倒覆滅ヲ図ルモノデアリマス

作成年月日昭和１７年１月１４日
組織歴大本営政府連絡会議

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[レファレンスコード]B02032971100

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件名６．占領地軍政実施ニ伴フ第三国権益処理要綱（昭一七、一、二〇連絡会議決定）

[規模]11

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]（亜米利加局長用）（現地軍ヘハ電報済。十九日連絡会議ニ於テ軍側ヨリ報告ノ筈。）　占領地軍政実施ニ伴フ第三国権益処理要綱昭和一七、一、一六陸海外決定軍政施行地域ニ於ケル第三国関係権益処理ノ準拠ヲ概ネ左ノ如ク定ム本施策遂行ニ当リテハ特ニ戦争指導ニ資スル如ク情勢ノ推移ト睨ミ合セ寛厳適正宜シキヲ期スルモノトス（甲）第三国官憲ノ取扱一、本地域ニ於テハ第三国官憲ニ官憲トシテノ機能ヲ認メス二、第三国官憲ノ内名誉領事以外ノモノニ対シテハ原則トシテ立退ヲ要求スルモ特ニ引続キニ滞留ヲ希望スルモノニ対シテハ其ノ本国ノ対日態度ヲ斟酌シ然ルベキ名目ヲ附シテ許否ヲ決スルモノトス立退迄ノ間又ハ引続キ滞留ノ間従来ノ特権ハ之ヲ認メズ但シ其ノ身体、公文書、公私財産ニ対シテハ従来ノ特権ニ準ジ保護ヲ加フルモノトス　三、前項第三国官憲ノ立退ニ付テハ努メテ便宜ヲ供与スルモノトシ其ノ方法ニ関シテハ必要ニ応ジ其ノ都度之ヲ指示ス　四、名誉領事ニ対シテハ其ノ保管スル第三国ノ公文書及公有財産ニ付原則トシテ従来ト同様ノ取扱ヲナスノ外何等特権ヲ認メズ其ノ国籍ヲ有スル一般国人ト同様ノ取扱ヲナスモノトス　五、本地域ニ於テハ差当リ第三国官憲ノ入国又ハ新ナル選任ヲ認メズ　六、第三国ノ残留官有財産ハ占領軍之ヲ保管ス　七、前掲以外ノ事項ニ付テハ（乙）ニ準ジ取扱フモノトス　（乙）第三国人ノ取扱　一、占領地ニ現住スル第三国人ノ継続滞在ハ差支ナキモ新渡航ハ差当リ之ヲ認メス　二、第三国人ノ現存権益ハ軍事上差支ナキ限リ之レヲ尊重スルモ爾後ノ拡張、新設並ニ未着手、未経営ノ権益ハ差当リ之ヲ認メス資源及施設ノ破壊等利敵行為ヲ為セル第三国人ノ権益ハ一切之ヲ認メス　三、同盟国及戦争指導上利用スルヲ適当トスル諸国（亜、伯、智、西、葡、瑞西等）ノ国人及其権益ノ取扱ハ軍事上差支ナキ限リ努メテ好意的ニ処理スルモノトス　四、敵国人権益ノ第三国人ヘノ移転ハ十二月八日以後ニ為サレタルモノ及十二月八日以前ト雖モ悪意ヲ以テ為サレタルモノハ之ヲ認メス　五、第三国人ノ暗号使用及通信機関ノ設置ヲ禁ス　備考　１、第三国トハ同盟国防共協定参加国及其他ノ中立国ヲ謂フ　２、第三国官憲トハ領事館其他一切ノ文武官憲ヲ含ムモノトス　３、第三国人トハ第三国籍民及保護民ヲ含ムモノトス　４、敵性ナキ宗教機関ニ対スル取扱ハ（乙）ノ三、ニ準ス　５、（甲）各項ノ趣旨ハ外務大臣ヨリ

作成年月日昭和１７年１月１６日～昭和１７年１月２０日
組織歴陸軍／／海軍／／外務省／／大本営政府連絡会議

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[レファレンスコード]B02032971200

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件名７．「在支接収敵性権益ト国民政府トノ調整ニ関スル件」（昭一七、一、二〇連絡会議決定）

[規模]16

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]「在支接収敵性権益ト国民政府トノ調整ニ関スル件」説明資料 (昭十七、一、十七、亜一) 在支敵性権益ノ措置ニ関シテハ客年十一月十三日連絡会議決定「国際情勢変転ノ場合ニ於ケル対外措置」ニ於テ根本方針ヲ定メラレ居ル処右決定ニ依レハ「在支敵国系権益中国民政府ニ関係アルモノモ必要ニ応シ差当リ我方実権下ニ把握スルモノトシ之カ調整ハ別ニ措置ス」トアリ本要綱ハ此ノ点ニ関シ改メテ決定セントスル趣旨ナリ一、天津英租界及広東英租界ノ現状別紙ノ通リ移管ノ形式トシテハ「特区」ヲ形式セシメ我方ノ内面指導ヲ行フコトトナルベシ「其ノ時機ハ別ニ定ム」トアルハ四、ノ「其ノ政治的効果ヲ大ナラシムル如ク措置ス」トアルト対照スルモノニシテ政治的効果ノ大ナル時機ヲ選ブ意味ナリ、具体的ニ如何ナル時機ヲ選ブヤハ連絡会議附議ノ際各方面ノ意見ヲ徴スルコトトセラレ度ク陸軍側ニテハ新嘉坡攻略、緬甸進撃ノ際ヲ一応考慮シタル趣ナリ　外務側トシテハ香港ヲ帝国ニ於テ確保スル旨発表スル際英租界移管ノ措置ヲ取ルコトヲ適当トスル旨主張スルコト適当ナルベシ　二、「敵国系文化施設ニシテ我方ニ必要ナキモノ」トアル処我方ニ於テ必要ナルモノトハ例ヘハ軍病院ニ使用スルモノ等ナリ又学校教会等ニシテ敵性特ニ顕著ナルモノハ之ヲ国民政府ニモ移管セス閉鎖セシムルコトアリ　「特区法院」トハ上海第一特別区地方法院及蘇高等法院第ニ分院ヲ指シ重慶ノ任命セル裁判官ニ依リ構成セラル仏租界特区法院即チ上海第二特別区地方法院及江蘇高等法院第三分院ハ曩ニ（昭和十五年十一月）国民政府ニ接収セラレタリ　「重慶系文化施設」トハ学校、病院、新聞雑誌其他ノ報道機関等ヲ指ス　三、（一）「上海共同租界ノ運営」ニ支那側ヲ参加協力セシムルコトトハ之ヲ具体的ニ示セハ（イ）租界行政中日本側ノ承認セル事項（ロ）中央儲備銀行ノ租界内支那側銀行残業ノ統制（ハ）支那側資本ノ導入ニ関スル事項（ニ）華僑ニ関スル事項（ホ）食糧対策中支那側ヲシテ協力セシムヘキ事項等ナリ　（二）「接収敵性権益ノ運営」ニ支那側ヲ参加協力セシムトハ直接軍事ト重大ナル関係ヲ有スルモノ例ヘハ造船、碼頭倉庫等ハ当分軍ノ直接管理下ニ置キ日本商社ニ委託経営セシムルモ（其範囲ハ出来得ル限リ最少限度ニ止メ度シ）煙草、穀粉、卵、油脂、皮革等ニシテ、軍管理ヲナシ其の経営ヲ商社ニ委託スルモニアリテハ其一部ヲ支那側商社ニ委託又ハ参加

作成年月日昭和１６年１２月３０日～昭和１７年１月２０日
作成者亜一／／支那派遣軍総司令部／／支那方面艦隊司令部
組織歴外務省／／大本営政府連絡会議／／支那派遣軍総司令部／／支那方面艦隊司令部

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[レファレンスコード]B02032971300

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件名８．対オランダ領「チモール」作戦ニ伴フ対オランダ外交措置ノ件（昭一七、一、二六連絡会議決定案）

[規模]15

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]H.K. Kowloon通貨ハ最初軍案令ノ建前ナリシモ困難ニ逢着セル為差当リノ措置トシテハ＄H.K.モ併用ス　rate 1:2　三十部ノ内第一号　連絡会議決定案昭和一七、一、二六対蘭領「チモール」作戦ニ伴フ対葡外交措置ノ件対蘭領「チモール」作戦ニ伴ヒ自衛上帝国カ葡領「チモール」ニ作戦スルコトアリトスルモ事前ニ葡国政府ニ対シ葡領「チモール」ノ英蘭軍撤退方ヲ更ニ要求スルカ如キ外交措置ヲ採ラサルモノトス但シ地上部隊ノ葡領「チモール」ヘノ進入直前葡側ニ対シ適宜通告ヲ行フト共ニ葡領「チモール」ニ対スル其ノ主権尊重ヲ申入ルルモノトス備考一、葡ガ中立的態度ヲ保持スル限リ澳門ニ対シテハ現在ノ態度ヲ維持スルモノトス二、葡側ヘノ申入ト同時ニ独伊ニ対シテモ必要ニ応シ適宜説明スルモノトス三、我方進入前ニ英国軍ガ葡領「チモール」ヨリ全面的ニ徹退シアルヲ確認セル場合ノ措置ハ別ニ定ム　四、葡側ヘノ申入ニ当リテハ「自衛上ノ目的達成ノ上ハ速ニ兵力ヲ撤収スベキ」旨ヲ併セ通告ス　ポルトガル領チモール事情　外務省欧亜局　目次　第一　位置、面積、気候　一　第二　住民　二　第三　歴史、政治、財政　四　第四　産業　五　第五　貿易　八　第六　交通、通信　八　附録　南洋興発株式会社　一一　ポルトガル領チモール事情　第一　位置、面積、気候　一、位置、面積　南緯八度三十六分二十秒、東経百二十五度三十五分、チモール島ノ東半ヲ占メオーストラリアノ北西三百四十浬ニユー、キネアノ西南四百浬ノ地点ニ位ス。東西三百キロ、南北八十キロニシテ面積一万九千平方キロ、我国ノ四国ト略同面積ナリ。　二、気候　モンスーンニ支配セラレ卓越風ハ五月－十月迄東風、内七月－十月ハ乾燥風ナルモ他ノ期間ハ南海岸ヲ湿潤ナラシメ、十一月－四月ハ西風又ハ南西風ニシテ中央山脈ノ両側ニ大体等分ニ大雨ヲ注ク。　第二　住民　一、人口（千九百三十六年総督府調査）　総人口　四六〇、五八八（方キロ当二四．三）　内土人　四五六、七二三（パプアニ近クトフウイタノ血ヲ混シ痩身、膚色暗赤褐色、智能ノ程度低シ）　ヨーロツハ人　五一〇（内ホルトカル人約四九〇、官吏、僧侶、農園主、流刑人、他ニイキリス人、オランタ人等）　アジア人　二、五八七（インド人、アラビア人、支那人、何レモ承認、支那人ハ主トシテ広西出身）　黒人　一五八（モサンビツク出身兵卒）　混血人　六一〇

作成年月日昭和１７年１月２６日～昭和１７年２月２日
作成者外務省欧亜局
組織歴大本営政府連絡会議／／外務省

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[レファレンスコード]B02032971400

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件名９．東條内閣総理大臣議会演説原稿集（昭一七、二、一二連絡会議決定案）

[規模]5

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]東条内閣総理大臣議会演説原稿案(昭一七、二、十二日) 既ニ大本営ヨリ発表サレマシタ通日皇軍ハ「シンガポール」ヲ占領致シマシタ。戦況ニ付キマシテハ陸海軍当局ヨリ報告ガアリマスルガ、私ハ此機会ニ於テ所信ノ一端ヲ申述ベマスルコトヲ欣快トスモノデアリマス。畏クモ宣戦ノ大詔渙発セラルルヤ、開戦劈頭忽チニシテ米英艦隊ノ主力ヲ屠リ、僅カ二旬ニシテ香港ヲ、三旬ニシテ「マニラ」ヲ、而シテ六旬ニシテ「シンガポール」ヲ攻略シ、茲ニ米英両国ノ多年ニ亘ル東亜侵略ノ三大拠点ハ挙ゲテ我占領スル所トナツタノデアリマス。一方「ボルネオ」「セレベス」「ニユーブリテン」等ノ要衝モ悉ク我掌中ニ落チ、更ニ蘭印艦隊ノ主力ハ我撃滅スル所トナリ、今ヤ皇軍ハ渺茫広大地域ヲ圧シテ人類史上未ダ嘗テ見ザル大規模ノ作戦ニ従事シツツアルノデアリマス。　此赫々タル戦勝ハ御稜威ノ下、皇軍将兵ノ勇戦奮闘ノ賜物ニ外ナラヌノデアリマス。私ハ、茲ニ、家ヲ忘レ身ヲ忘シテ護国ノ礎トナリタル英霊、遠ク異境ニ在ツテ或ハ傷キ或ハ病ヲ得タル傷病将兵、陸ニ、海ニ、空ニ竝々ナラヌ労苦ト危険トヲ克服シテ奮戦シツツアル勇士達、而シテ又、夫ヲ、子ヲ、兄弟ヲ戦線ニ送リ彼等ヲシテ遺憾ナク活躍セシメツツ其留守ヲ守リ或ハ之ヲ助ケ、アラユル困難ニ堪ヘ忍ビ銃後奉公ノ誠ヲ致シツツアル同胞諸君ニ対シマシテ、深甚ナル感謝ノ意ヲ表スル次第デアリマス。　屡々申述ベマシタ通リ大東亜戦争ノ目標トスル所ハ、我肇国ノ大理想ニ淵源シ大東亜ノ各国家、各民族ヲシテ、各々其所ヲ得シメ、皇国ヲ核心トシテ道義ニ基ク、共存共栄ノ新秩序ヲ確立セントスルニ在ルノデアリマシテ、米英諸国ノ東亜ニ対スル態度トハ全ク其本質ヲ異ニスルモノデアリマス。　今ヤ、曾テ米英ノ東亜侵略圧制ノ根拠デアリマシタ「シンガポール」及ビ其他ノ要衝ハ、大東亜諸民族ノ為ニ、新秩序ノ建設ト其防衛ノ拠点トシテ、限リナキ前途ノ希望ト栄誉ノ下ニ、甦リツツアルノデアリマス。而シテ香港、比島、「マレー」半島ノ如キハ既ニ其新建設ニ向ツテ堅実ナル巨歩ヲ踏出シテ居ルノデアリマス。　私ハ此画期的ノ機会ニ於キマシテ関係各民族及各国家ニ対シ帝国ノ真意ヲ重ネテ披瀝致シタイト存ジマス。　皇軍ハ今ヤ「ビルマ」方面ニ於キマシテモ着々トシテ攻撃ノ歩ヲ進メ其要衝逐次我有ニ帰シテ居リマスルガ、

作成年月日昭和１７年２月１２日

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[レファレンスコード]B02032971500

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件名１０．華僑対策要綱（昭一七、二、一四連絡会議決定）

[規模]4

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]華僑対策要綱昭和一七、二、一四連絡会議決定案大蔵大臣、例ハゴム栽培等ニ付テハ更ニ細部考慮ノ要アリ　一、方針華僑ヲシテ蒋政権ヨリ離反シテ速カニ我大東亜戦争完遂ニ積極的ニ同調寄与セシムル如ク施策ス（南方統治要綱）　二、要領一、華僑対策ハ華僑ノ在住地ニ於ケル施策ヲ主トシ我方ノ把握ノ下ニ帝国々防必需物資ノ培養並ニ取得ニ貢献セシムルヲ以テ主眼トス之カ為必要ニ応シ適宜政治的圧力ヲ加ヘ我方ニ同調セシムルト共ニ既存ノ経済機能並ニ慣習ヲ活用シテ帝国ノ施策ニ積極的ニ協力セシムル如ク指導ス尚情勢ノ推移ニ伴ヒ華僑ノ社会的勢力ヲ逐次控制スルニ勉ム二、占領地ニ於テハ帝国ノ行政ニ帰服同調セシムルヲ主眼トシ華僑ト支那本土トノ経済的連繋ハ我方指導ノ下ニ之ヲ保持セシムルモ支那本土トノ政治的連繋ハ反蒋運動ノ外差当リ之ヲ遮断スルニ勉ム　三、仏印及泰ニ於ケル華僑施策ハ我方指導ノ下ニ当該政府ヲシテ之ヲ実施セシムルモ必要ニ応シ帝国自ラ之ヲ行フモノトス　四、国民政府ノ対外華僑施策ハ帝国ノ領導下ニ差当リ仏印及泰ニ限定スルモノトシ民生上必要ナル経済的連繋ヲ保持セシムルヲ主眼トスル如ク指導シ政治、宣伝其他ノ施策ハ国民政府指導上必要ナル限度ニ止ムルモノトス　但シ泰ニ於テハ泰國政府ノ華僑対策ヲモ併セ考慮シ同町セシムルモノトス　五、支那ニ於テ行フ工作ハ必要ニ応シ前各項ノ趣旨ニ副フ如ク実施ス　六、工作指導担当ハ　一元的指導　１．占領地ニ有在リテハ各々其ノ担任地域ニ応シ陸海軍之ニ任ス　２．仏印、泰ニ在リテハ陸、海軍ト協議ノ上外務官憲之ニ任シ関係各機関之ニ協力ス　３．支那ニ於テハ国民政府ノ行フ華僑工作ノ指導ハ南京大使館之ニ当リ其ノ他ハ興亜院現地機関主トシテ之ヲ行ヒ（主要各地点ニハ関係機関係官ヲ以テ構成スル協議会ヲ設置シ興亜院現地機関無キ地方ニ於テハ該協議会之ヲ行フ）南京大使館ト緊密ナル連繋ヲ保持セシムルモノトス　「備考」（一）占領地ニ於ケル華僑ニ対スル取扱ハ本要綱ニ拠ルノ外「占領地軍政実施ニ伴フ第三国権益処理要綱」ニ基キ処理スルモノトス　（二）従来ノ華僑対策ニ関スル機構及方針ハ之ヲ廃止ス　華僑対策要綱　昭和十七年二月十四日　連絡会議決定

作成年月日昭和１７年２月１４日
組織歴大本営政府連絡会議／／内閣

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[レファレンスコード]B02032971600

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件名１１．地名変更ノ件（昭一七、二、一四連絡会議決定案）

[規模]1

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]十五部ノ内第十号地名変更ノ件昭一七、二、一四連絡会議決定案「シンガポール」陥落ヲ機トシ左記地名ヲ日本名ニ変更ス地名一、「シンガポール」島〃 (港) 〃 (市) 「シンガポール」島〃 (港) 〃 (市) 二、蘭領印度日本名 1.昭南島 (昭南港)(昭南市) 2要島 (要津) (要津) 1.南印度 2.亜南諸島

作成年月日昭和１７年２月１４日
組織歴大本営政府連絡会議

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[レファレンスコード]B02032971700

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件名１２．占領地ニ於テ敵側ニ押収セラレアリシ枢軸国（人）ノ権益処理ノ件（昭一七、二、一六連絡会議決定）

[規模]5

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]十五部内第十一号占領地ニ於テ敵側ニ押収セラレアリシ枢軸国(人)ノ権益処理ノ件昭和一七、二、一六聯絡会議決定案占領地ニ於ケル枢軸国(人)ノ権益ノ中敵側ニ押収セラレアリシモノノ処理ニ就キテハ左記ノ如ク措置ス記一、是等権益ハ我軍一応之ヲ押収ス二、枢軸側ヨリ返還セラレ度旨ノ申出アリタル場合ハ左ノ如ク措置ス（１）「占領地ニ於テ敵国ニ依リ没収其他ノ処分ヲ受ケタル権益ニシテ敵国ノ所有ニ帰シアリタルコト明カナルモノハ我方ニ於テ当然之ヲ没収シ得ベキノミナラズ敵国ノ権力内ニ置カレ居リタル一切ノモノハ戦争ノ継続スル限リ我方ニ於テ引続キ之ヲ押収シ得ベキモノナリ然レ共申越ノ件ニ関シテハ盟邦ニ対スル好誼トシテ占領地施策ニ支障ナキ限リ友好的ニ考慮スベキ」旨ヲ以テ応酬ス　（２）重要ナル資源、施設、工場、通信運輸機関等軍政施行ニ重要ナル影響ヲ及スベキ権益ハ差当リ枢軸側ニ返還スル事ナク我方ニ於テ利用ス　（３）前号以外ノ重要ナラザル権益ハ其ノ権利関係ニ付確実ナル証拠資料アルモノニ限リ適宜之ヲ枢軸側ニ返還ス　（４）私人ノ生活維持ニ必要ナル財産ニ対シテハ努メテ好意的ニ措置スルモノトシ前記（２）ノ場合ニ於テモ生活維持ノ為必要アラハ適当手段ヲ講ズルモノトス　（５）返還ニ方リテハ豫メ中央ニ連絡ノ上其ノ指示ニヨリ之ヲ行フモノトス　註　一、枢軸国（人）ニハ独伊ノ外三国同盟加入国及「タイ」國（人）ヲ含ム　二、枢軸国人ノ占領地渡航ハ占領地ニ於ケル第三国人ノ取扱ニ関スル昭和十七年日月十九日ノ連絡会議決定ニ基キ差当リ之ヲ認メサルコトトナリ居レリ　占領地ニ於テ敵側ニ押収セラレアリシ枢軸国(人)ノ権益処理ノ件昭和一七、二、一七聯絡会議決定

作成年月日昭和１７年２月１６日～昭和１７年２月１７日
組織歴大本営政府連絡会議

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[レファレンスコード]B02032971800

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件名１３．「タイ」国ノ国民政府承認ニ伴フ施策ニ関スル件

[規模]3

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]「タイ」国ノ国民政府承認ニ伴フ施策ニ関スル件一、両国ノ外交使節交換ハ差当リ両国間ノ折衝ニ任ズ右ニ関シ国民政府ヨリ依頼アリタル時ハ必要ニ依リ帝国ニ於テ右交渉ノ仲介ヲナスコトアルヘシ二、「タイ」国在住華僑ノ問題ハ華僑対策要綱ニ基キ殊ニ可及的「タイ」国側ノ立場ヲ尊重スル如ク国民政府ヲ指導ス本件ハ当初陸軍カ宣伝方針ト施策要綱ヲ一書ニシタル案ヲ提出シ来リ宣伝方針ノミ外務省案ニ依リ決定セル為「施策」ニ付外務省ノ方針ヲ承知シタキ旨督促シ来レリ　依テ大臣ノ意ヲ体シ本案ヲ作成、陸海等ニ対シ参考トシテ本案ヲ送付シ置キタル処何レモ上局モ異存ナキ旨回答アリ　但陸軍ヨリハ連絡会議ニ報告位ノ形ヲ採ラレタキ旨申出アリ　月二十二日大本営政府連絡会議ニ報告了承ヲ得タリ　第三問題速ニ英ヲ屈伏セシメ米ノ戦意ヲ放棄セシムル為既定計画ノ遂行ノミヲ以テ充分トスキヤ　再回調一長　昭和一七、二、二五連絡会議決定案速ニ英ヲ屈伏セシメ米ノ戦意ヲ放棄セシムル為既定計画ノ遂行ノミヲ以テ充分トスベキヤ判決現情勢下ニ於テハ短期間ニ英ヲ屈伏セシメ米ノ戦争意志放棄ヲ期待スルコト困難ナリ説明一、帝国ハ既ニ米英ノ東亜ニ於ケル拠点ヲ覆滅シ一応西南太平洋ノ正解竝ニ制空権ヲ獲得シタル外米英ノ戦力ニ大打撃ヲ与ヘ居タリト雖モ濠州、印度其ノ他太平洋、印度洋方面ニハ尚幾多ノ敵拠点残存シアルヲ以テ米英ハ此等ヲ基地トシテ　（１）我ガ海上交通ノ破壊　（２）帝国中枢部ニ対スル奇襲　（３）南方被占領戦略要地奪回　等ヲ策シ未ダ尚帝国ノ自存自衛ヲ脅スノミナラズ彼ノ戦力向上セル暁ニ於テハ蘇支ト提携シ此等ノ拠点ヲ活用シテ大規模攻勢ニ転ジ来ル算大ナリ　二、米英ハ南太平洋方面ヨリスル重要資源ノ流入ヲ阻止セラレ其ノ打撃尠カラザルモノアルモ貯蔵代換等適宜ノ措置ニヨリ戦争遂行能力ニハ差シ当リ大ナル支障ヲ来サザルベク寧ロ其ノ戦力ハ当分ノ間急速ニ向上スルナラン　三、米英ニ対スル海上交通ノ破壊ハ大西洋方面ニ於テ米英間直接ノ交通ヲ遮断シ得ルニ非ザレバ大ナル効果ヲ期待シ得ザルベク、米英ト印濠相互間ノ海上交通遮断ガ軍事竝ニ政治上ニ与フル打撃ノ大ナルベキハ勿論ナルモ米英印濠何レモ之ノミニ依リテ直接自滅ノ因トナルガ如キ大ナル打撃ヲ受クルニ至ルベシトハ認メ得ズ　四、米英ノ連繋極メテ緊密ナルニ対シ日独間ノ現状ハ互ニ分離シアリテ綜合戦力ノ発揮上極メテ不利ナル立場ニアリ

作成年月日昭和１７年２月２５日
組織歴外務省／／大本営政府連絡会議

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[レファレンスコード]B02032971900

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件名１４．速ニ英ヲ屈服セシメ米ノ戦意ヲ放棄セシムル為既定計画ノ遂行ノミヲ以テ充分トスヘキヤ（昭一七、二、二五連絡会議決定案）

[規模]3

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]第三問題速ニ英ヲ屈伏セシメ米ノ戦意ヲ放棄セシムル為既定計画ノ遂行ノミヲ以テ充分トスベキヤ昭和一七、二、二五連絡会議決定案三月七日提題ヲ改メ別ニ研究スルコトトナル　速ニ英ヲ屈伏セシメ米ノ戦意ヲ放棄セシムル為既定計画ノ遂行ノミヲ以テ充分トスベキヤ判決現情勢下ニ於テハ短期間ニ英ヲ屈伏セシメ米ノ戦争意志放棄ヲ期待スルコト困難ナリ　（一）今日迄ノ戦果ノ良成績ナルコト（早ク＠＠電少シ）　（緒戦）「第一期作戦ノ実績ハ予定計画ニ対比シ軍事的、政治的、経済的ニ如何ナル差違アリヤ」ニ改メテ一回検討スルコト　説明　一、帝国ハ既ニ米英ノ東亜ニ於ケル拠点ヲ覆滅シ一応西南太平洋ノ正解竝ニ制空権ヲ獲得シタル外米英ノ戦力ニ大打撃ヲ与ヘ居タリト雖モ濠州、印度其ノ他太平洋、印度洋方面ニハ尚幾多ノ敵拠点残存シアルヲ以テ米英ハ此等ヲ基地トシテ　（１）我ガ海上交通ノ破壊　（２）帝国中枢部ニ対スル奇襲　（３）南方被占領戦略要地奪回　等ヲ策シ未ダ尚帝国ノ自存自衛ヲ脅スノミナラズ彼ノ戦力向上セル暁ニ於テハ蘇支ト提携シ此等ノ拠点ヲ活用シテ大規模攻勢ニ転ジ来ル算大ナリ　二、米英ハ南太平洋方面ヨリスル重要資源ノ流入ヲ阻止セラレ其ノ打撃尠カラザルモノアルモ貯蔵代換等適宜ノ措置ニヨリ戦争遂行能力ニハ差シ当リ大ナル支障ヲ来サザルベク寧ロ其ノ戦力ハ当分ノ間急速ニ向上スルナラン　三、米英ニ対スル海上交通ノ破壊ハ大西洋方面ニ於テ米英間直接ノ交通ヲ遮断シ得ルニ非ザレバ大ナル効果ヲ期待シ得ザルベク、米英ト印濠相互間ノ海上交通遮断ガ軍事竝ニ政治上ニ与フル打撃ノ大ナルベキハ勿論ナルモ米英印濠何レモ之ノミニ依リテ直接自滅ノ因トナルガ如キ大ナル打撃ヲ受クルニ至ルベシトハ認メ得ズ　四、米英ノ連繋極メテ緊密ナルニ対シ日独間ノ現状ハ互ニ分離シアリテ綜合戦力ノ発揮上極メテ不利ナル立場ニアリ　而シテ又「ソ」聯ノ対独時給消耗戦及対日牽制乃至ハ参戦ニ相当ノ期待ヲ繋ギ得ル現状ニ於テハ未ダ尚米英側ヲシテ最後ノ勝利ニ対スル希望ヲ失ハシムルコト困難ナリ　五、之ヲ要スルニ現情勢下ニ於テハ帝国ノ国力竝ニ大陸方面ノ現状ニモ鑑ミ早急ナル英ノ屈服乃至ハ米ノ戦意放棄ヲ期待シ得ザルノミナラズ米英ハ其ノ優大ナル戦争遂行能力ヲ以テ飽ク迄屈服セシメントスベク妥協ニヨリ事態ヲ収メントスルガ如キハ全ク期シ得ザルトコロナリ　ここはこのままタイプして－をひいて下さい

作成年月日昭和１７年２月２５日
組織歴大本営政府連絡会議

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[レファレンスコード]B02032972000

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件名１５．今後採ルベキ戦争指導ノ大綱（昭一七、三、七連絡会議決定）

[規模]1

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]今後採ルヘキ戦争指導ノ大綱昭和一七、三、七連絡会議決定今一息ノ作戦即追打ノ如キコトヲ意味ス　英ヲ屈伏シ米ノ戦意ヲ喪失セシムル為引続キ既得ノ戦果ヲ拡充シテ長期不敗ノ政戦態勢ヲ整ヘツツ機ヲ見テ積極的ノ方策ヲ講ス占領地域及主要交通線ヲ確保シテ国防重要資源ノ開発利用ヲ促進シ自給自足ノ態勢ノ確立及国家戦力ノ増強ニ努ム三、一層積極的ナル戦争指導ノ具体的方途ハ我カ国力、作戦ノ推移、独「ソ」戦況、米「ソ」関係、重慶ノ動向等諸情勢ヲ勘案シテ之ヲ定ム四、対「ソ」方策ハ昭和十六年十一月十五日決定「対米英蘭蘇戦争終末促進ニ関スル腹案」及昭和十七年一月十日決定「情勢ノ進展ニ伴フ当面ノ施策ニ関スル件」ニ拠ル但シ現情勢ニ於テハ「ソ」間ノ和平斡旋ハ之ヲ行ハス　五、対重慶方策ハ昭和十六年十二月二十四日決定「情勢ノ推移ニ伴フ対重慶工作ニ関スル件」ニ拠ル　六、独伊トノ協力ハ昭和十六年十一月十五日決定「対米英蘭蒋戦争終末促進ニ関スル腹案」ノ要領ニ拠ル　一、支那問題ニ対スル一＠武力的積極的政策如何　一、右ラは武力的最終的方法アリヤ・・・アルモ北方トノ関係、武力、兵站等ノ干係モアリ軽々ニ所断シ得ス　一、重慶屈服武力的ニ可能ナリヤ・・・現在ノ措置有＠也　一、大東亜共栄圏ノ完成上ノ見地ヨリ之ヲ考慮スル要アラスヤ　政治的ニハ新シキ構想ノ下ニ一大決断ヲ要ス

作成年月日昭和１７年３月７日
組織歴大本営政府連絡会議

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[レファレンスコード]B02032972100

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件名１６．船腹ノ現状並ニ之ノ増強対策（昭一七、三、七連絡会議決定）

[規模]34

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]60部ノ内第7号第十三問題船腹ノ現状並ニ之カ増強対策昭和十七年三月七日連絡会議決定第一船腹ノ現状及将来推移一、現状 (1)昭和十六年十二月ノ百噸以上ノ汽船全船腹量六四九万総噸ニシテ油槽船、冷凍船、官庁用船、特殊雑船、徴用船、修繕船、喪失海難船等ヲ除キ重要物資輸送使用船腹一七四万総噸(定期船五八万総噸、不定期船一一六万総噸)其ノ輸送量二四一万噸ナリ (2)昭和十七年一月ヨリ三月迄ノ重要物資輸送使用船腹ハ月平均一五九万総噸ニシテ重要物資輸送量月平均二一六万噸トナリ、之ヲ十六年度第一及第二、四半期ノ月平均五〇〇万噸ニ比スレバ四三%ナリ (3)十六年度ニ於ケル重要物資輸送状況ハ左ノ如シ　（イ）石炭　第一、四半期（実績）　八、〇四五千噸　前年同期ニ対シ一二〇％　第二、四半期（〃）　七、一〇九　〃　九四　第三、四半期（計画）　三、〇〇九千噸　前年同期ニ対シ　七四％　第四、四半期（〃）　四、〇九九　〃　六九　計　二四、二六二　〃　九〇　（ロ）鉄鉱石

作成年月日昭和１７年３月７日
組織歴大本営政府連絡会議

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[レファレンスコード]B02032972200

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件名１７．世界情勢判断（昭一七、三、七連絡会議決定）

[規模]40

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容]極秘部ノ内第一号第一問題世界情勢判断昭和十七年三月七日連絡会議決定案イ、米英側ノ執ルヘキ方策米英ハ今後軍事的経済的財政的其他各方面ニ於ケル協力ヲ益々緊密化シ一体トナリテ枢軸側戦力ノ低下ニ努メツツ他面自己戦力ノ急速増強ヲ図リ先ツ其ノ対枢軸戦争指導ノ重点ヲ欧洲ニ置キ「ソ」聯ト相提携シテ該方面ノ戦局ヲ有利ニ展開セシムルト共ニ対日反撃進攻拠点ノ確保強化ニ努メ優勢ナリ兵力ヲ保有スルニ至ラハ一挙対日反攻ヲ企図スヘシ　即チ (一)差当リ英ハ米「ソ」ト相携ヘテ先ツ速ニ独伊戦力ノ撃破ヲ図ルト共ニ地中海及西亜方面ヲ確保シ日独伊ノ提携阻止ニ努ムヘシ尚英ハ東洋方面ニ於テハ対日反撃並ニ英帝国結合保持ノ為メ極力印度洋ノ制海権及印度竝ニ濠洲ノ確保ニ努ムヘシ　（二）差当リ米ハ英「ソ」ト相携ヘテ先ツ速ニ独伊戦力ノ撃破ヲ図ルト共ニ濠州及印度洋方面ニ於テハ対日反抗拠点ノ確保強化ニ努メ且有力ナル海上及航空兵力ヲ太平洋方面ニ集中シ其ノ一部ヲ以テ我カ海上交通ノ妨害日本ノ中枢地区ニ対スル奇襲其ノ他各種「ゲリラ」戦ノ実施ニ努ムヘシ　（三）米英ハ援「ソ」援蒋ニ力ヲ盡スヘク他方「ソ」ノ対日牽制行動乃至ニ参戦ニ多大ノ期待ヲ掛ケ極力之カ実現ニ努メツツ差当リ密カニ東部「ソ」領ニ対日進攻拠点ノ獲得ヲ策スヘシ　（四）米英ハ戦力向上ノ時機ヲ見テ対枢軸大規模攻勢ニ転スヘク之カ為日本ニ対シテハ「ソ」支ト提携シテ大陸方面ヨリ直接我中枢部ヲ衝クニ努メツツ主力ヲ以テ濠州及印度洋方面ヨリ逐次戦略要点ヲ奪回反＠シ来　（一）濠洲（新西蘭ヲ含ム）ノ情勢　一、濠洲ハ専ラ米及英ノ援助ニ頼リテ戦力ノ増強ニ努メ執拗ニ対日抗戦継続ヲ企図スベシ　二、濠洲戦力増強ノ程度ハ濠ト米英間ノ交通路ノ状況ニ依存スベク若シ交通路ノ遮断長期ニ亘ラバ増強ハ不可能トナルノミカ戦力ハ低下スベシ　三、濠洲ハ漸次対英関係ニ於テハ自主的トナルベキモ対米依存ノ度ヲ増スベシ　四、濠洲国防力ノ隘路ハ人口ノ少キコト及工業殊ニ重工業生産能力貧弱ナルコトニ在リテ其ノ強味ハ衣食ニ関シテハ如何ナル長期戦ニモ対処シ得ル点ニ在リ

作成年月日昭和１７年３月７日
組織歴大本営政府連絡会議

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[レファレンスコード]B02032972300

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件名１８．十七年度国内及共栄圏ニ対スル燃料配給ノ件（昭一七、三、九連絡会議決定）

[規模]1

[所蔵館における請求番号]A-7-0-0-9_52（所蔵館：外務省外交史料館）
[言語]日本語
[内容](昭一七、三、九、決定) 十七年度国内及共栄圏ニ対スル燃料配給ノ件一、十七年度国内配給ヲ更ニ四〇万竏増配シ一九〇万竏トスルコト (連終会議ノ基礎一四〇万竏ニ対シテハ五〇万竏増トナル配ニ一〇万屯出シ居ル) 二、国内及満、支、仏印、泰、比島、馬来、蘭印ヲ含ム全供給量ヲ二五〇万竏トスルコト国内一九〇満一四支二泰一〇二六仏印三比島一〇馬来七蘭印一四計二五〇三、南方ニテ取得セル油ハ陸海軍自体ガ現地ニテ使用スル分モ物動ニ入レ明確ナラシムルコト四、前項ノ供給力基礎左ノ通リ１国産原油三〇万竏人石三五万竏(満頁岩油ヲ含ム) 代燃三万竏北樺太一、四六九万竏

作成年月日昭和１７年３月９日
組織歴大本営政府連絡会議

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