Japan Center for Asian Historical Record

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Japanese

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Waterway Agreement

Explanation
満洲国とソ連の国境となっている河川における航行権につき、両国間で取り交わされた協定。1934年6月、黒河において満洲国とソ連の間で水路予備会議が開催され、同年8月7日より満洲国哈爾賓航政局黒河分局において本会議が開催された。会議には満洲国側として、簣鴻墀(駐ブラゴウェシチェンスク領事)、堀内竹次郎(哈爾賓航政局総務科長)、黒木剛一(駐満海軍部付)ら、ソ連側としてメテリッツァー(アムール船舶局長)らが出席した。8回の会議を経て、1934年9月4日に「満洲帝国哈爾賓航政局及蘇聯邦国立アムール船舶局間ノ航行状態改善ニ関スル協定(通称水路協定)」(全10ヵ条)および付則「航行章程」(全119ヵ条)が締結・調印された。その内容は、①黒龍江・ウスリー江・アルグン河・松阿察河・興凱湖(ハンカ湖)における双方の船舶航行は共同で設置する航路標識により航行章程を厳守すること、②航路標識の施設維持および各種掘削・浚渫等は共同で作業すること、③双方4名から成る8名の委員による共同技術委員会を組織すること、④作業上の経費は双方が負担すること等であった。上記協定に基づき、1934年11月26日に哈爾賓航政局黒河分局で第一回共同技術委員会が開催された。しかし、作業方法や作業個所に関し双方が対立し、12回にわたる会合でも合意できず、同年12月20日に中断された。1936年1月にソ連側より共同技術委員会再開の打診があり、同年5月31日よりブラゴウェシチェンスクのアムール航政局分局において再開された。しかし、満洲国と外モンゴルの間で国境紛争が頻発する中、共同技術委員会での会議も難航し、20回におよぶ会合でも合意できず、同年7月22日に決裂した。
Basic word (Japanese)
水路協定
Basic word (English)
Waterway Agreement
Synonym
満洲帝国哈爾賓航政局及蘇聯邦国立アムール船舶局間ノ航行状態改善ニ関スル協定
Related words
満蘇水路会議満蘇水路交渉松花江航行権黒竜江、松花江航行権問題満蘇共同技術委員会満ソ共同技術委員会アムール船舶局哈爾賓航政局哈爾濱航政局簣鴻墀堀内竹次郎黒木剛一満洲国水路報哈爾濱駐満海軍測量隊哈爾濱海軍測量隊
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